ジョルジュ・メンデス

ピッチ外の主役

──エージェント界の“黒幕”

サッカー界にはスター選手がいれば、スターを操る“影の男”もいる。その最たる存在がジョルジュ・メンデス

名前は聞いたことある。でも「結局なにしてる人?」と思ってる方も多いかもしれません。
ですがこの人、「エージェント」どころの話じゃない。
もはや**“移籍市場を動かす男”**、それがジョルジュ・メンデス。

◆経歴:ナイトクラブ経営者からサッカー界の頂点へ

1966年、ポルトガルのリスボン近郊に生まれる。
若い頃はサッカー選手を志すも芽が出ず、DJやビデオショップ店長、ナイトクラブ経営までやっていた異色の経歴。

そこから選手代理人に転身。1996年、初クライアントとなるヌーノ・エスピーリト・サント(後にウルヴズ監督)をスペインへ移籍させたのがすべての始まり。

この男、ただの転身では終わりません。

◆「動かす」「繋げる」「仕切る」の怪物

彼の本領は、ただの仲介じゃない。

クリスティアーノ・ロナウド
ハメス・ロドリゲス
ジョゼ・モウリーニョ
ベルナルド・シウバ
ディ・マリア
ヌーノ・メンデス
…といったスターたちを次々と手中に。

“世界最高の選手を、世界最高のクラブに、世界最高のタイミングで”移籍させる。この芸当ができるのは、メンデスだけ。
その動きはもはやチェスの名手か、国家機密レベルの工作員か。

◆クラブをも“手中”に?

選手を売るだけでなく、クラブそのものの構造にまで入り込むのがメンデス流。
ウルヴァーハンプトンでは、10人以上のポルトガル人選手を“派遣”し、プレミアにポルトガル植民地を築く。

しかもそれだけじゃない。監督人事にも関与、フロントにも助言、補強も監修。
気づけば「実質、メンデスFC」みたいなクラブができあがっている。

◆“黒い噂”と紙一重の手腕

もちろん、これだけの影響力があれば疑惑もつきまとう。

利益相反
クラブ横断的な利益誘導
第三者所有(TPO)との関係
…など、FIFAやUEFAから睨まれたことも一度や二度じゃない。

でも、どこか決定的な“アウト”が出ないのもこの男のスゴさ。
合法と非合法の狭間を、完全にコントロールして歩いている。

◆それでも“キング”と呼ばれる理由

なぜここまで選手もクラブも彼を頼るのか?

答えはシンプル。
「メンデスに任せれば、損しない」

選手はステップアップでき、クラブは利益を得て、エージェント側も潤う。誰も損をしない形で取引をまとめるその“妙手”、もはや職人芸。

今のサッカー界、メンデス抜きでは大きな移籍はほぼ動かない。
**「スターの裏に、メンデスあり」**はもはや定説です。

次に彼が動かすのはどのクラブか。
どの新星を“世界商品”に仕立てるのか。
移籍市場の“設計者”ジョルジュ・メンデスから、目が離せません!

コメント

タイトルとURLをコピーしました